症例紹介

ウサギハムスターハリネズミフェレットフクロモモンガモルモット両生類爬虫類

内視鏡検査について

◎今回は症例のお話ではなく、

  消化管内視鏡によって何ができるかのお話です。

  
  1.異物の回収。

  先がとがった針や竹串などを誤って食べたワンちゃんやネコちゃんの場合、

  一般的に催吐処置ができません。このようなケースでは内視鏡を使って異物を

  回収することができます。中には内視鏡で回収できない場合もありますが、

  お腹を切らずに回収できるため、体への侵襲が少なくなりワンちゃんネコちゃんの

  負担が少なくなります。

 

  2.慢性的な嘔吐や下痢の診断
   
  下痢が続いたり、嘔吐が続くような場合、血液検査やレントゲン検査、超音波検査だけ

  では診断が難しい病気があります。

  そのようなケースでは内視鏡を使って胃や十二指腸、大腸などを

  実際にみることで異常な病変を見つけ、病理検査し病気を発見できる可能性があります。

  内視鏡では胃や腸の外側を観察することはできませんが、慢性的な消化器症状を示す
 
  子たちでは診断の助けとなる可能性があります。

  下痢や嘔吐が続く場合は、ご相談ください。

  3.その他

  手術後や何らかの理由でうまく食べられないケースでの胃チューブの設置など。

  細径スコープによるエキゾチックアニマル(ウサギやフェレット、カメなど)への適応や

  応用など。


◎以上簡単ではありますが、内視鏡で主にできることを紹介させていただきました。

 症例によってはできないものもありますが、それぞれ選択肢の一つとお考え下さい。

 詳しくはご相談ください。