愛知県春日井市にある神領ビーイング動物病院は犬、猫、エキゾチックアニマルに対応している動物病院です。

  • ブログ2009/10/11 フェレットの消化管内異物
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    ●咬みごたえが良いせいかゴムやスポンジ製品がよく摂取されます。元来フェレットは好奇心旺盛で

     色んなものをくちゃくちゃと噛むのを好みます。異物の摂取は特に若いフェレットに多く、

     放し飼いの子では飼い主が異物を食べたことに気付かないこともしばしばあります。

     また中年齢以降のフェレットでは毛球症でも同様の症状がみられますのでご注意を。

     xray 異物.jpg 

     

    ※←バリウムに映し出される胃内に残留する異物 

     

     

     

     

     

     

     

     

    <症状>

    ●食欲不振           

    ●元気消沈

    ●流涎

    ●嘔吐                                   

    ●「ケッケツ」といった痰が絡んだような咳etc                     

     

     

    <診断>

    ●臨床症状や触診を含めた身体検査、血液検査、X線検査、バリウムなどによる消化管造影検査の

     結果をもとに総合的に診断を行います。

     

     

    <治療>

    ●外科手術

    ●フェレット用もしくは猫用の緩下剤の投与(一時的もしくは部分的な閉塞でごく軽度な場合)

    ●上記治療に並行した輸液療法、制吐剤、粘膜保護剤の投与etc

     異物 フェレット.jpg

    ※←写真摘出された異物

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • ブログ2009/05/21 フェレットのインスリノーマ
  • ◎インスリノーマは膵島細胞腫とも言われ、腫瘍化した膵臓のβ細胞が過度にインスリンを分

     泌することで低血糖を起こします。中年齢から高齢のフェレットに非常によく認められる腫瘍

     です。

     正常なフェレットでは通常、血糖値を上昇させるグルカゴンやエピネフリン、コルチゾルとい

     ったホルモンとインスリンが互いに機能しあい血糖値を維持しています。

     しかしインスリノーマのフェレットでは血糖値が維持できず、慢性的な低血糖となります。 

     

    <症状>

    ●ふらつく・よたつく

    ●ボーッとしている

    ●よだれを垂らす

    ●痙攣

    ●意識がない

    ●食欲がない

    ●前足で口を掻く

     

    <診断>

    一定の時間、絶食後に血糖値が正常よりも下回っていることを確認します。

     またインスリノーマと確定されたフェレットのうち、そのすべてのフェレットで血糖値が

     60mg/dlを下回っていたとする研究も報告されています。

      確定診断には病理組織検査が必要になります。

     

    <治療>

    ●内科的治療

     プレドニゾロンやジアゾキシドを単独もしくは組み合わせて服用し、血糖値を維持します。

     他の薬剤としてソマトスタチン・ストレプトゾシンなどが挙げられますが、どの程度有効か

     ははっきりわかっていません。

     

    ●外科的治療

     膵臓にできた腫瘍を切除する方法です。内科的治療単独よりも生存期間の延長が期待

     できます。

     

    その他、インスリノーマのフェレットには頻回の給餌をし、食間の時間をなるべく長くしない

     ようにしたり、高炭水化物の食べ物はなるべく避け、肉類からできている高タンパクの

     フェレットフードにするなど食餌管理も重要になります。

     また低血糖の症状がない限り、シロップなど単糖類の与えすぎはさらなるインスリンの分泌

     を促進するので注意が必要です。

     

     

  • ブログ2009/04/08 フェレットのミミダニ症
  • ●ミミダニ症の原因であるミミヒゼンダニ(Octodectes cynotis)はフェレットではよく

     認められます。特に若い個体に多く、犬や猫などの食肉目でもフェレットと同じように

     外耳道の皮膚表面に寄生します。このダニは主に落屑上皮や耳垢などを摂取しています。

     卵から成ダニになるのに約3週間かかり、成ダニの寿命は約2カ月であると言われています。

     伝播はミミダニが寄生しているフェレットや他の動物との直接的な接触によって起こるので、

     多頭飼育のお家は特に注意が必要です。 soranomimi.JPG

     

    <症状>

    ●はっきりとした症状を示さない場合も多いですが、寝てる際中に

     突然起きて耳を掻いたり、頭を振ったりするしぐさが見られます。

     また黒っぽい耳垢が多く認められますが、正常なフェレットでも

     耳垢が多く、黒っぽい子がいますので注意が必要です。ミミダニがいれば通常、

     採取した 耳垢にKOHなどを滴下し鏡検して検出します。雌のミミダニは

     体長約0.4mm、雄で0.3mmと比較的大きいため、よ?く目を凝らして見ると

     動いているのがわかることがあります。

     

    <治療> 

    ●イヤーローションなどを使ってお耳のクリーニングをした後にスポットタイプの薬や

     点耳薬、他のタイプの薬を使ってミミダニを駆除します。ミミダニに感受性のある

     動物が他にいるような場合はその子の治療も必要になるかもしれません。

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