愛知県春日井市にある神領ビーイング動物病院は犬、猫、エキゾチックアニマルに対応している動物病院です。

  • ブログ2010/08/14 カメのペニス脱
  • ・カメのペニス脱はリクガメ、水生ガメともに比較的よくみられる疾患です。

     「おしりから何かが出ている」という主訴で来院される患者さんがほとんどです。

     

      無題.jpg 

    原因と治療

     

    ・原因には様々なことが考えられますが、神経学的機能  

     不全や便秘、過度な性的衝動、外傷 などが関連して

     いる場合があります。中には膀胱結石や腹腔内の

     マスによりしぶりが起こり、二次的にペニス脱を起こす

     ケースも認められます。またはっきりした原因が

     分からず、ペニス脱を起こしている場合も多々あります。

     

     他には低カルシウム血症や栄養不足から骨の発育異常が起こり  

     その結果、ペニスを引っ込めたり保持することができなくなることもあります。

     

     このように色んな病態が関連していることがあるため、X線検査や血液検査が必要になることも

     しばしばです。

     

     治療はペニスの状態にもよりますが、還納できる状態であれば、

     内科的な温存治療も見込めます。

     脱出したペニスが壊死し、元に戻せない状態では外科的な処置や手術が必要になります。

     

     

  • ブログ2010/07/09 ウサギの角膜閉塞症候群
  • ●ウサギの角膜閉塞症候群は結膜偽翼状片、角膜閉塞症などとも呼ばれる目の病気で、

     眼球表面の角膜が異常に伸びた結膜によって徐々に覆われていきます。

     はっきりとした原因はわかっていません。

     

    うさぎ角膜閉塞.jpg 1歳以下の若いウサギさんで発症することがほとんどで、

     黒目の周りを覆う結膜の異常所見から

     肉眼的に発見されます。

     

     軽症例では特に治療が必要のない例もありますが、

     重度になるとウサギの視界が悪くなり、

     眼脂や結膜炎といった症状がみられます。

     そのような場合、外科的な手術や点眼剤の使用が必要に

     なる可能性があります。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • ブログ2010/06/15 カメレオンのフィラリア
  • ●主にパンサーカメレオンなど野生で採取されたカメレオンで認められることがあります。

     初期の症状は特にない場合もあり、フィラリアが成虫になって皮下組織などに移動してくると、

     体幹皮膚に波うつようなスジ(隆起部)がみられるのが特徴です。

    パンサー(フィラリア2).jpg 

    写真はFoleyella furcataを外科的に摘出しているところ

     

     

    <感染経路・治療>

    感染には蚊やダニなどの吸血昆虫の存在が必要になり、

    フィラリアに感染しているカメレオンの血を吸った虫を介して

    感染が成立します。

    フィラリアは線虫ですが、回虫などと違い消化管に寄生することはなく、

    成虫はカメレオンの体腔内や皮下に寄生し、

    フィラリアの仔虫は血液中に存在します。

    フィラリアの発育ステージ全期を通じて宿主側の様々な部位に移動するため

    組織の炎症や血管の塞栓を起こす可能性があります。

    感染しているすべてのフィラリアを一度に駆除することは困難ですが、

    外科的な摘出や感染状況によりフィラリアの仔虫を殺滅する薬を使用する場合もあります。

    外から見て皮膚の一部が不規則な形で隆起しているようであれば気をつけましょう。

      

     

    パンサーフィラリア3.jpg 

              摘出されたカメレオンのフィラリア虫体(Foleyella furcata)→

     

     

     

     

     

     

     

     

  • ブログ2010/04/07 フクロモモンガの代謝性骨疾患(骨異栄養症)
  • ●フクロモモンガの代謝性骨疾患は骨異栄養症とか二次性上皮小体機能亢進症などとも

     呼ばれる病気です。爬虫類や両生類でみられるカルシウム不足からくる代謝性骨疾患に

     似ています。

     

    <原因>

    ●多くの場合、不適切な食餌内容によるものが多く、ゼリーやフルーツばかり与えている

     個体に多くみられ、食餌内容のバランスが悪い子は注意が必要です。

     カルシウムの吸収を促す紫外線の重要性に関しては、爬虫類と違って夜行性の

     フクロモモンガでははっきり分かっていません。

          袋モモンガ.jpg 

     <症状>

    ●様々な症状がみられますが、突然後肢が

      麻痺を起したり、止まり木やケージなどに

     うまく止まれなくなり、振えや痙攣がみられ

      動けなくなることもしばしばです。

     また食欲不振や元気消失、骨折などが

      認められることもあります。

                                  

                                  

                                   

     

                                       ↑の写真から上腕骨の骨が溶けて

                                       ほとんどないのが分かります。                  

                                                                      

    <診断・治療>

    ●診断はレントゲン検査および血液検査などから総合的に判断します。

     治療に関してはその病態に合わせビタミンD3製剤やカルシウム剤などを使用します。

     毎日の食餌管理がもっとも重要ですから、食餌内容もしっかり考えてあげましょう。

     

     

     

     

     

  • ブログ2010/03/13 狂犬病と予防接種について
  •  ●今年も狂犬病ワクチンの接種時期がやってきました。

       もう接種済みの方も多いかもしれませんが、狂犬病についてもう一度、おさらいしておきます。

      

    狂犬病とは

     ●ラブドウイルスに属するウイルス疾患で、人も含めてほとんどすべての哺乳類に感受性が

      ある怖い人獣共通感染症です。発症すればほぼ100%死亡してしまいます。

      

      ワンちゃんの狂犬病は一般的なウイルス疾患と同様、10日?6カ月の潜伏期があり、

      その間にウイルスは患部周辺の皮下組織や筋肉組織で増殖し、末梢神経から脳や脊髄へ

      広がっていきます。その後は症状別に狂騒型と麻痺型の2つに分類されますが、

      いずれも神経症状を呈してほとんどが亡くなります。

     

     ●日本でワンちゃんの狂犬病はここ40年以上発生していませんが、世界のいたるところでは

      今も発生しています。

      

      今年の2月にもニューヨークのマンハッタンで狂犬病に感染したアライグマが増えているとの

      ニュースが流れ、中国やインドでも毎年多くの方が犠牲になっている怖い病気です。

      このような蔓延防止と撲滅を目的に昭和25年、狂犬病予防法が制定・施行されました。

      その法律とワクチン接種のおかげで日本では近年ずっと犬の狂犬病はでていませんが、

      世界中での発生状況を考えるといつ何どきでてくるか分かりません。

      ですから狂犬病ワクチンはいざという時のためにも忘れずに毎年接種しましょうね。

      

      

     

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