症例紹介

ウサギ

ウサギのツメダニ症

今回はウサギの皮膚疾患のツメダニ症について紹介していこうと思います。

 

〈症状〉

首から腰にかけての背中側の皮膚に症状がみとめられることが多く、

脱毛やフケがみられることが多いです。

この画像は、ツメダニ症のウサギの背中です。

部分的な脱毛とフケが確認できます。

 

〈原因〉

ツメダニと呼ばれるダニの感染によって皮膚症状を引き起こします。

感染経路はウサギ同士の接触とされています。

 

〈診断〉

皮膚検査でダニや虫卵がいないかどうか確認します。

上の画像は皮膚検査で検出されたツメダニです。

 

〈治療〉

駆虫薬の投与が必要となります。

犬や猫で使用される、背中に滴下するスポットタイプの駆虫薬を使用することが多いです。

 

ツメダニはウサギに感染するだけでなく、人間にも感染する可能性があります。

おうちのウサギで脱毛やフケが認められた場合は、早めに来院していただければと思います。