症例紹介

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

SFTSという病気をご存じでしょうか。

SFTSは、マダニによって媒介されるウイルス感染症です。

致死率が高く(猫:60-70%、犬:30%、人:10-30%)、特に猫では重症化しやすいです。

また、人にも感染する恐れがある病気なので注意が必要です。

実際、獣医師や飼主様への感染例・死亡例もあります。

今回は、SFTSについて紹介していこうと思います。

 

〈症状〉

犬や猫がSFTSに感染すると以下のような症状が見られます。

・元気食欲の低下

・発熱

・白血球減少

・血小板減少

・嘔吐

・黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)

 

〈原因〉

写真は血を吸ったマダニです。

ウイルスを保有しているマダニに刺された場合や、

マダニが媒介するウイルスを保有している動物の血液や体液と接触した場合に感染します。

人にもうつるため、SFTSの感染が疑われている場合にはなるべく濃厚接触しないようにしてください。

 

〈診断〉

臨床症状や血液検査等だけではSFTSの確定診断はできません。確定診断の為にはウイルス学的検査が必要です。

 

〈治療〉

SFTSに有効な薬剤や治療方法は確立されていません。

発症してしまった場合は症状に対して、点滴や強制給餌、解熱などの対症療法を実施しながら自然回復を待つしかありません。

そのため予防が重要になります。

 

〈予防方法〉

有効な治療法がないため、予防が重要になります。

マダニとの接触を避けることが予防方法になります。

つまり、マダニ駆虫剤の使用や、草むらへの立ち入り制限、ノラネコや野生動物との接触回避、屋内飼育を徹底することで、

感染リスクを低減できます。

駆虫薬には様々なタイプがあり、その子に合ったお薬を選べます。

例えば、

・経口タイプや首に垂らすスポットタイプ

・風味付けされたおやつタイプ

・1回の使用で3-4ヶ月効果があるもの

・マダニ・ノミだけではなくフィラリアやお腹の寄生虫にも効くもの

など。

駆虫薬をご希望の場合は、来院して相談いただければと思います。