症例紹介

犬の尿道結石

新年あけましておめでとうございます。

今日はワンちゃんの尿道結石の話をさせていただきます。

10歳令、チワワ、♂、既往歴に膵炎

突然の頻尿を主訴に来院。

レントゲン検査にて膀胱結石及び尿道結石、尿管結石を認めた。

尿道の結石はカテーテルで膀胱内にフラッシュし、手術は膀胱切開術および尿管切開術にて

尿石を除去した。

尿石分析により、尿石はシュウ酸カルシウム結石であることが分かった。

上図:摘出した結石

上図:尿管切開部

 

 

尿石の有無は見た目ではわかりません。突然の血尿、頻尿で来院されるケースが多いです。

事前の発見は難しく治療も食事療法がメインになります。さらにシュウ酸カルシウム結石は食事による予防しかできず

溶解はできません。

人間のように超音波破砕や良い療法食がもっと普及すると、ワンちゃんの負担が減って

いいなぁと日々思っております。

今回手術を受けた子は既往歴の膵炎が再燃したりして、手術までの時間が長くご家族にもご協力いただいての手術になりました。

大変な闘病を一緒に頑張ってくれたワンちゃん、オーナー様に感謝です。