症例紹介

ウサギ

ウサギの切歯不正咬合

●ウサギの歯科疾患は非常に多く、切歯や臼歯どちらでも起こります。また切歯、臼歯ともに

常生歯で、生涯にわたって伸び続けますが、正常であれば上下の歯がこすれ合わさることで

一定の形態を維持していきます。このような歯の摩耗と伸長のバランスが何らかの原因で

くずれると、不正咬合が起こります。

ウサギ歯.jpg

<原因>

●最も多い原因はケージの格子をかじり、ひっぱることと言われています。このような悪癖のついた

ウサギさんは気をつけて下さい。他に顔面への外傷、遺伝的要因、老化、感染なども

切歯の不正咬合を起こす原因としてあげられます。

<診断>

●視診により容易にわかるが、初期の段階では口唇をめくってみないと分からないため、

注意が必要です。

<治療>

●マイクロエンジンやその他の器具を使用して伸びすぎた歯をカットし、

適切な長さを維持していくことになります。多くの場合、定期的に処置する必要があります。