爬虫類
フトアゴヒゲトカゲの腸閉塞
大変よくある疾患です。異物を摂取したり、腫瘍ができたり、激しい炎症がおこることで
腸の内腔が狭くなり、食べ物や分泌物の流れが悪くなります。
そうなると、食欲不振や嘔吐、閉塞している場所によっては頻繁ないきみなどもみられます。
今回は大腸に床材である細かなチップがつまりすぎて、にっちもさっちもいかなくなった
フトアゴヒゲトカゲです。この子の場合、いきんでも、少量の下痢便や粘膜便しか出ませんでした。
診断は触診などの身体検査、X線検査、超音波検査、血液検査を行い、総合的に
判断します。
治療は個々の状態によりますが、温浴やお薬などの内服、内科的治療が困難もしくは
反応がなければ外科手術となります。
←中央に床材用チップが充満し、拡張した
大腸が見える。
←手術によって取り出された大量の床材