爬虫類
爬虫類の皮下膿瘍
●爬虫類の膿瘍はよく認められ、カメ・トカゲ・ヘビとどの種類でも認められます。
皮下に膿瘍ができた場合は皮膚が硬く盛り上がり、
一般的に正常な皮膚との境界線は内部ではっきりしています。
腫瘍や真菌症、外部寄生虫疾患などとの鑑別も重要になります。
<原因>
●通常、咬傷など外傷の結果、細菌感染を起こし
膿瘍が生じます。
また複数のグラム陰性菌による感染が多く、
中でも AeromonasやPseudomonas が代表的な菌です。
<治療>
●全身麻酔や局所麻酔下での外科的切除。
通常、爬虫類の膿瘍は固く、線維化した被膜で覆われています。
●全身性もしくは局所的な抗生物質の投与。