症例紹介

爬虫類

ヘビの卵づまり(難産)

●卵ができ、うまく生まれずに出てこない状態を卵づまりだとか卵塞といいます。

 一般的にヘビをはじめ、カメやトカゲなどの爬虫類や鳥類でよく見られます。

 メスの単独飼育でも無精卵ができることがよくあるため、卵が生まれなければ難産を起こす

 可能性があります。

 

白ヘビ.jpg 

  

 

 

 

 

 

 

 ←便秘と卵づまりから食欲不振と削痩を示す個体 

 

 

 

 

 

●原因としては産卵場所の欠如や温度の低下、食餌内容といった環境要因と卵管の異常や

 骨格の異常、神経疾患をはじめとする基礎疾患の存在、便秘など本人自身の要因が

 考えられます。

 

●通常、身体検査やレントゲン検査、超音波検査などから総合的に診断します。

 治療は卵が実際つまっている場所によりますが、用手摘出や卵穿刺、ホルモン注射や

 外科手術になります。